海水温上昇も防げるかも。人工肉で、温室効果ガスをどうにかしようとしているスゴイ会社がある!

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人工肉が地球を救うのか!?海についてまわる地球温暖化という難題に「常識をくつがえす食材開発」で立ち向かう会社「Impossible Foods Inc.」。その想いとは。

 人工肉の開発 = 地球を救う?

人工肉が広まれば地球温暖化を防ぐことにつながる、とは、一体どういうことか。
DNAマイクロアレイを開発したパトリック・O・ブラウンは、地球環境問題により深く貢献すべく、牛肉そっくりの人工肉を開発するImpossible Foods Inc.(インポッシブルフーズ社)を2011年に立ち上げた。

「畜産業、中でも牛を飼うことは最も深刻な環境問題だ」。ブラウンはそう喝破する。実際、牛や羊がげっぷやおならとして排出するメタンガスには二酸化炭素(CO2)以上の温室効果があり、地球温暖化にも影響を与えているとされる。(引用:朝日新聞GLOBE+

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impossiblefoods.com

げっぷやおならの量のほかにも、牛の飼育に必要な水やエサ、牧草地の敷地の確保(木の伐採、減少につながる)などをすべてひっくるめて考えると、畜産業はメタン排出問題だけでなく、二酸化炭素吸収力低下などの問題もつながるかなり深刻な事態と言えそうだ。

ブラウン氏が考案した人工肉は、牛肉の代わりとして、まるで肉のような味と触感を楽しめる植物由来の食べ物だ。
牛肉を主として食べている国の人々がこの人工肉を当たり前に食べるようになれば、畜産業がもたらす温暖化の影響は解決の道へ進むことも期待できる。

メタンガスの温室効果 = 二酸化炭素の20倍以上!

メタンガスがどのくらいの温室効果があるのかは、地球温暖化係数を見るとよく分かる。以下の表は二酸化炭素の温室効果を1とし、温室効果を数値で表したものだ。

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(※)
地球温暖化係数とは、温室効果ガスそれぞれの温室効果の程度を示す値です。
ガスそれぞれの 寿命の長さが異なることから、温室効果を見積もる期間の長さによってこの係数は変化します。
ここでの数値は、京都議定書第二約束期間における値になります。

(引用:JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

排出されるメタンガスは二酸化炭素4~5分の1とされているが、温室効果はなんと25倍。これは由々しき事態と言えそうだ。

食品開発が地球を救うつながり

海水温上昇などの海が抱える問題を解決したいとあなたが考えるとき、どのような切り口から貢献したいと考えるだろうか。
ブラウン氏は、自分が持つ科学の知識と経験をフル活用し、本気で地球を救おうとしている。

畜産業と、環境問題。
知らなければいつまでも関係性が見いだせないものかもしれないが、ハンバーグって、かなり身近な食べ物。
解決の糸口は意外と身近なところにゴロゴロと転がっているものだ。

きれいな海につなげる仕事も、意外とたくさんありそうだ。

この記事を書いた人

大橋哲郎 / 海と人をつなげる編集者
大橋哲郎 / 海と人をつなげる編集者OH! OCEAN 編集長
海をキレイにしたくて、ライティングやWebディレクションやコンテンツ制作をしています。
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