渡し船で行く水族館、魅力は島全体にあった+写真39枚【静岡県沼津市・あわしまマリンパーク】

2022年5月、雨が続いていたが今日は気持ちいい晴れた空。仕事が一段落したので久しぶりに落ち着いた時間が取れた。リフレッシュのため午前中から車のハンドルを握っている。目的地は初めて行くあわしまマリンパーク。楽しみだ。

あわしまマリンパークへの到着までも楽しい

ラジオからは、世界情勢の影響による原材料高騰の話題がつづく。ニュースはキャッチアップしたいと思いながら、なんだか違う刺激が欲しい心持ちだ。スピーカーの音声を、スマホにダウンロードしていたオーディオブックに切り替える。初めて触れる作者の生々しい文章表現に、新鮮な電流が体を走るのが心地良い。

道中に買った大ぶりな明太子おにぎりを頬張りながら、伊豆中央道を走る。江間ICを降りたら狩野川を渡って右へ曲がり、トンネルを抜けて海が見えたら左へ。5分ほど道なりに走るとあわしまマリンパークの駐車場が見えてくる。駐車料金500円を支払い車を停車。運転席から立ち上がると、長時間のドライブで体が少し固まっているのを感じる。両手を頭の上に組み、軽く伸びをしながら深呼吸。駿河湾の汐で鼻腔が刺激され、一気に目が覚める。

チケット売り場へ向かうと、静岡を舞台にした人気アニメのキャラクターに出迎えられる。じっと見つめながら、作品のヒット要因をあれこれ考えてしまう。広告業に携わっている職業病にハッとし、今日を楽しむために窓口で入園料2,000円を支払う。

「次の船は5分後です」

そうか、ここは渡し船に乗らないと目的地に行けないのか。予想していなかった渡し船の時間が嬉しい。少し急いで船着き場に向かう。初めての場所であせっているこちらとは対象的に、船頭の方々はゆっくりとした空気だ。急ぐこともなかったなと思いながら、キャビンを抜けて船尾にある3席分のオープンベンチに座る。対岸に見えるのがあわしまマリンパークのようだ。楽しみだ。

日常生活では見られない水の上から視線と、船にぶつかる水を感じる船上の時間は素直に楽しい。渡し船の乗船時間は5分ほどだろうか。いよいよ淡島へ上陸すると、いきなり道が分かれている。案内板に書いてある他の案内に気を取られながら、まずは水族館だ。

対岸に見えるあわしまマリンパーク

駿河湾を体験するマリンパーク

淡島水族館は、「淡島の海」をテーマにした水族館で、淡島の周りの海で生活している生き物たちを展示飼育しています。
水槽の魚と一緒にぜひ解説板も見てみて下さい。普通の水族館では教えてくれない所をテーマにしており水族館スタッフが感じた事思ったことそのまま見ることができます。
また、水族館の2階には、ウニやヒトデなどに触れる「ふれあい水槽」やウニ好きにはたまらないウニの骨格が多数展示されています。

(引用:水族館|あわしまマリンパーク

淡島の海にいる生物観察ができる。餌やりコーナーや直接触れる事ができるコーナーも楽しい。地域の生物はいつも目新しく、飽きることがない。

印象深いオブジェが目についた。クリアケースに貝殻とライトを組み合わせ、階段の踊り場に設置されている。持っているものを組み合わせたハンドメイドのアイテムだろうか。ちょっとした工夫が琴線に触れ、あわしまマリンパークに来て良かったと感じる。

印象深いオブジェ

外に出ると、島の情報が貼られている。MAPを見ると一周約2.5kmのようだ。迷わず足を踏み出すが、左手プールからイルカの顔が見えたとき、勢いあった歩みが止まる。島のロケーションがそうさせるのか、ゆったり泳いでいるイルカの姿が美しい。この瞬間を心に残しておこう。

さて、改めて目の前の一本道を進む。鳥の鳴き声の多さは、外敵が少ないからだろう。遠慮なく視界に入ってくる植物に、島ということを実感させられる。歩いている道を挟んで海と山しかない駿河湾の景色は、ただ静かに力強く穏やかな表情を見せている。

あわしまマリンパークの楽しみは水族館展示だけではなかった。
たどり着くまでの渡し船、島の豊かな自然も含め、文字通り駿河湾を感じる体験型パークだ。あわしまマリンパークだけの魅力が確かにある。

あわしまマリンパークを写真で紹介

あわしまマリンパークの入場料・アクセスなど

【施設名】
あわしまマリンパーク

【入館料】
大人(中学生以上)2,000円 / 小人(4歳~小学生まで) 1,000円
*障がい者、団体料金もあります。

【開館時間】
チケットオープン 9:30 / クローズ 17:00(最終入園15:30)

【アクセス・連絡先】
〒410-0221 静岡県沼津市内浦重寺186
TEL : 055-941-3126  FAX : 055-943-2238

この記事を書いた人

大橋哲郎 / 海と人をつなげる編集者
大橋哲郎 / 海と人をつなげる編集者OH! OCEAN 編集長
海をキレイにしたくて、ライティングやWebディレクションやコンテンツ制作をしています。
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