海からとれる「塩」にプラスチックが入っていたなんて!
マイクロプラスチック&塩のニュースを取り上げました。
数年前、海塩からマイクロプラスチックが初めて見つかった。しかし、調味料として身近な塩に、プラスチック微粒子がどのくらい含まれているかについては、分かっていなかった。新たな研究で、世界の食塩の9割にマイクロプラスチックが含まれているというショッキングな結果が報告された。
(引用:NIKKEI STYLE 2018/11/03)
マイクロプラスチックとは?
海に遊びに行って砂浜を散歩すると、流木や海藻などにまじって、たくさんのごみが打ちあげられています。最近、注目を集めている海のごみがあります。それは、プラスチックのごみ。そのなかでも、「マイクロプラスチック」とよばれる、直径5ミリ・メートル以下のとても小さなプラスチックのごみです(※)。
(引用:東京大学 海洋アライアンス)
マイクロプラスチックの多くは、私達の生活で使われたペットボトルのキャップや衣類の合成繊維、洗顔料や化粧品で使用されている研磨剤などがゴミとして海へ流れ、細かくなっていったもの。
強風で飛ばされたり、ポイ捨てされたゴミは巡り巡って、マイクロプラスチックという形に姿を変えて、私たちの健康に影響を加える存在となっています。
マイクロプラスチックが多く含まれているのはどこの食塩?
マイクロプラスチックが含まれている割合は、ブランドごとに大きな違いがあった。その中でも密度が高かったのがアジアのブランドの塩で、インドネシアで販売されたものが一番マイクロプラスチックを含んでいた。
(引用:NIKKEI STYLE 2018/11/03)
海に流れ出たプラスチックの量と塩に含まれるマイクロプラスチックの量には、ある程度の相関関係があるようです。
日本の海でも状況は常に変化しており、海洋ゴミ問題は早急に解決しなければならない問題のひとつと言えそうです。
マイクロプラスチック問題の解決方法は?
困ったことに、マイクロプラスチックはどれだけ小さくなっても無くならず、回収する抜本的な方法がないと言われています。
今回の研究では、平均的な成人が食塩を通して1年間に摂取するマイクロプラスチックは約2000個だと推定している。ただ、マイクロプラスチックの摂取が、人体にどのような影響を与えるかは不明だ。
(引用:NIKKEI STYLE 2018/11/03)
健康被害の確実性はまだ明らかにされていないにしても、プラスチックは胃で消化できないものという時点で気になります。言ってしまえば、塩を食べるたびに「異物を食べる」ことになるわけですから・・・
最近では某コーヒーストアがプラスチックストローを廃止するニュースがありました。すぐにすべてのプラスチックを使用しないというのは現実的ではありませんが、年間2000個のマイクロプラスチックを摂取している研究結果を知って、他人事では済ませられないと考えるのは私だけでしょうか。
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